ニュース
ニュース
2007/07/21
「政治は変えられる」小沢代表、奄美で民主党政治実現への支持訴える




 小沢一郎代表は21日午前、鹿児島県奄美市笠利町節田の阿麻弥姑神社境内において、街頭演説会を開催。集まった300人あまりの支持者、聴衆を前に、「どんな強権力であっても、皆さんの力で変えることができる。それが民主主義のいいところなんです」と、一人一人の力を合わせれば、政治を変えることができると訴えた。

 演説の冒頭、「こうして多くの皆さんと握手をさせていただいたが、週末の忙しい中、この暑いところご参集いただいた姿を拝見し、心強く、力強く感じている」と、夏の太陽が照りつける中に集まった多くの方々を前に、まず感謝の意を示した。

 続けて、「今、自民党・公明党により行われている日本の政治の本質は、自由競争至上主義、生産効率第一主義の考え方だ」と前置きし、「私は、このような考え方はおかしいと考え、きちんと安定して生活できる日本社会を作り上げなくてはならないと考えている」と、行き過ぎた自由主義に疑問を呈した。
 
 また、「小泉内閣以来、自由競争、改革という美名の下で、国民生活の基本的で、基礎的なサービスが省かれ、大きな先端産業にのみ力を入れていこうとしている」との見方を示した小沢代表は、「そうしたなかで、地方は置き去りにされている」と分析。自民党政権下で格差が大きく拡大している実態を指摘した。

 さらに、小沢代表は、安倍内閣による地方政策について、「(国に)お金が無いから予算を削減するというが、仕組みを変えずに予算を切り詰めていけば、弱いところにしわ寄せが来る」と話し、「これは、国民を考えての政治ではなく、国家だけしか見ずに政治をしようとしているものだ」として、地方切捨て、弱者切捨ての安倍内閣の政治方針を強く批判。そのうえで、「民主党は、この政権に終止符を打って、まず第一に国民生活のことを考える政治を行っていく。自由は大事だが、それはセーフティネットをきちんと作ったうえでの自由競争でなければならない」と述べ、民主党の国民第一の政治姿勢を語った。

 小沢代表が切々と語った、「私たちの国民第一の政策を実現するために、民主党に政権を与えてほしい。皆さんの力で民主党に政権を任せてほしい。皆さんの力があれば、どんな強権政治であっても変えることができる。それが民主主義のいいところなんです。ぜひ、皆さんお力を貸してください」との民主党へのさらに大きな支援の要請に対し、集まった聴衆からは大きな拍手が送られた。
記事を印刷する