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2007/07/24
戸別補償で農業の元気を取り戻し地域再生を 菅代表代行、米子で訴える





立ち見も出るほど会場を埋め尽くした参加者は熱心に代行の演説に耳を傾けた
 菅直人代表代行は24日、約2000人を集めて鳥取県米子市内で行われた大集会で演説し、民主党の農業政策を訴え、村落が存続し、地域の暮らしが成り立つための政治の実現を目指していく考えを強調した。

 「私たち民主党が申し上げているのは農業を大事にしていこうということだ」と語った菅代表代行は、若い後継者も、農地を守り抜いてきた高齢農家も安心して農業が続けられる農業政策の確立を民主党は本気で取り組んでいきたいのだと力説した。

 「お米、麦、大豆をつくってもらって食料自給率を上げ、同時に農家がちゃんと生活できるようにしていきたい」と述べ、農業経営だけでは成立できない現在の日本農業のしくみを改め、農業が確立し、その結果として村落が存続できるようし、同時に自給率向上を目指すのが民主党農業政策であることを明らかにした。

 それを下支えするのが民主党が掲げる「戸別所得補償制度」であるとした菅代表代行は、ばらまきだと繰り返す自民党批判を的外れだと一蹴した。

 「日本の安全保障は自衛隊の装備を良くすれば守られるというわけではない」との菅代表代行の訴えには、会場を埋め尽くした参加者からは「そうだ!」の声とともに、大きな拍手が呼応。それを受けて「地元産の安心・安全な食べ物が国民の中に行き渡ってこそ、日本の安全保障は守られる」とさらに続けた菅代表代行は、農業の元気で地域の再生を目指す民主党の農業政策の妥当性と重要性を重ねて表明し、その実現への支持を求めた。
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