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2007/07/28
民主党への期待の高まりを受け止め、日本の未来をになって行く 小沢代表


 小沢代表は28日午後、島根県出雲市内で記者団の質問に答え、一連の全国行脚の成果は大きく、全国、特に地方に、自民党政治への不満、不安が多くあること、そして民主党への期待が高まっているとの見方を示した。

 小沢代表は、「全国でみても、地方の皆さんは、今の自民党政治に置き去りにされている、見捨てられていると感じる。特に、自民党を支持してきた地域の人たちから、強い憤りの声が全国各地から出ている」として、今の政治は納得できない、政治を変えようという声がさらに高まるだろうとの感想を述べた。

 また、「私は長年自民党にいたが、自民党では本当の国民のための世直しはできないと思って、与党を出て今日に至っている。そして、去年から一人区と言われる、農山漁村が多い郡部を訪れた」と改めて経緯を語った。そのうえで、そうした地域で上がっている自民党を支えてきた人からの不満の声を民主党が受け止めることができれば、「日本の将来を決するだろう」と明言。弱い立場の人たちの声をしっかりと受け止めることが、日本の未来をしっかりとしたものにできるとの考えを示した。

 民主党の農業政策、地方への取り組み姿勢などに関する質問には、「自民党や経済界には生産性や効率の悪い産業は切り捨てても仕方が無いという意見が強くある。また、効率を高めるには大都市にもっと集中させようという意見が根強くある」と前置き。その上で、「これは国を滅ぼす、亡国の考え方だと思っている」と分析し、地域社会が健全に存在してはじめて、日本という国や社会が成り立つものであると指摘した。

 「地方は日本人のまさに故郷であり、歴史と伝統を継承してきたところでもあり、健全な地方があって、健全な国がある」と述べ、地方を豊かにしていく政治が大事だと強調した。

 民主党の農業政策については、食料自給率が特に低い日本の現状にふれ、いずれ食糧難や食料が高騰する事態が予想されるとの見方を示し、自給体制を確立させる重要性に言及。自給率向上を支えるのが民主党が掲げる戸別所得補償制度であると説明した。同時に地方の安定が失われると、日本社会がいびつになりかねないとして、地域振興のためにも、農業政策を中心政策に据える方針を示した。

 そして、政権選択選挙について聞かれて、「形式的には衆議院の総選挙である。日本は二院制であり、民主党の主張を、国民の皆さんがが理解し、支持をしていただければ、そういう結果になるだろう。政権をとらなければ私たちの主張を実行できない。国民の皆さんの理解を頂きたい」と、来るべき総選挙で、国民の支持を集め、政権を取ると述べた。
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