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2003/01/28
国連の対イラク査察報告を受けて(談話)
民主党外務ネクスト大臣
伊藤 英成

本日、国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)と国際原子力機関(IAEA)は、イラクに対する査察状況の報告を行った。報告書によると、イラク側の査察への協力が不十分なため、化学兵器搭載用弾頭やウラン濃縮技術に関する文書への疑問について、説得力のある説明もない。査察は十分な成果を上げるに至っておらず、極めて残念である。

イラクは同報告の趣旨を重く受け止め、単に査察を積極的に妨害しないという姿勢を超えて、査察に全面協力するなど、国際社会が憂慮する大量破壊兵器の脅威を、イラク自ら払拭すべきである。わが国は、引き続きイラクに対して厳格な査察を継続し、イラクの大量破壊兵器の廃棄を求める。

アメリカは国際社会と協調し、問題の平和的解決に向け、あらゆる外交努力を払うべきである。万一、イラクへ武力を行使する場合でも、国際社会への脅威となる具体的な根拠を示すとともに、新たな国連安保理決議の採択を求めるべきである。

以上
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