2003/08/06
大学入学資格の弾力化について(談話)
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民主党「次の内閣」
文部科学ネクスト大臣 牧野聖修
本日の中央教育審議会大学分科会において、従来は高校卒業や大学入学資格検定(大検)の合格者等に限定していた大学入学資格要件を緩和し、外国人学校修了者にも大検を受けずに大学受験できる道を開く内容の文部科学省案が示された。
今年3月、英米系の外国人学校修了者に限定して門戸を開くとする文部科学省案が世論の強い批判を受けて撤回された経緯があるが、民主党としても「合理的な説明がなく、新たな差別につながりかねない」として遠山文部科学大臣に対し方針の見直しを強く要請してきたほか、外国人学校の現場視察など調査を重ねてきたところである。
今回示された案については“一歩前進”という評価はできるものの、すでに受験生や大学関係者に無用の不安と混乱を与えてきたことなどを思えば、文部科学省の対応は遅きに失したという感が否めない。この際は一刻も早く関係省令等の改正作業を完了させるとともに、各大学がその措置の趣旨を踏まえて円滑な対応を図れるよう、十分な配慮を講じることを求める。
なお、外国人学校への寄付金をめぐる税制上の優遇措置が、対象を英米系の外国人学校等に限った上で今年度から導入されている。この極めてアンバランスな現状が放置されていることも重大な問題であり、民主党は引き続き外国人学校や大学入試制度のあり方についてさらなる見直しを求めてゆく。
以上
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