2002/05/14
佐藤優前外務省国際情報局主任分析官の逮捕について(談話)
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民主党ネクスト・キャビネット
外交・安全保障NC大臣 伊藤英成
本日、東京地検特捜部は、イスラエルで2000年4月に開かれた国際学会への参加費用3千万円前後を、国際機関「支援委員会」に不正に支出させた背任の疑いで、佐藤優前外務省国際情報局主任分析官を逮捕した。また、同支出を決裁した当時の欧亜局長の東郷和彦前オランダ大使も、帰国次第、聴取する方針と伝えられている。
これまで民主党は、外務委員会等を通じて、佐藤氏の参考人招致などを要求してきたが、外務省は、佐藤氏を外交資料館課長補佐に更迭したことを盾に、一貫して応じず、省内調査で問題はないとしてきた。委員会質疑で、同支出が目的外であったことを認めながら、背任行為を組織的に隠蔽した外務省の体質は、断固として見逃すわけにはいかない。
「支援委員会」については、北方四島支援事業の国後島「友好の家」建設をめぐる入札妨害事件で、鈴木宗男衆議院議員の公設秘書らが逮捕されるなど、疑惑の温床となっており、「支援委員会」をめぐる犯罪がまたひとつ明らかになった。また、鈴木宗男議員が官房副長官時代に「なぜおれ(支援委)の金を使わないのか」と担当者を叱責していたとの報道もあり、同議員の関与についても疑わざるをえない。
民主党は、わが国外交の現状に強い危機感を抱いており、背後関係を含め、徹底した事実関係の究明と責任者の処分、業務体質の根本的な見直しを改めて強く求めていく。
以 上
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