2002/03/22
日韓首脳会談について
|
民主党代表 鳩山 由紀夫
本日、韓国を訪問中の小泉総理が金大中大統領と会談した。
今回の首脳会談で日韓両国の関係強化が謳われたことは率直に評価できる。しかしもとをたどれば、昨年来日韓の信頼関係が傷ついていた原因は、小泉総理の靖国参拝とアジア軽視の外交姿勢に求められる。総理にはこの点に対する猛省を促したい。
本年5月末から6月にかけて行われるサッカー・ワールドカップは、日韓両国が協力して是非とも成功させなければならない。これを契機に両国がさまざまなレベルで交流をさらに深め、信頼関係を強化することを期待する。
そのためにも、今回調印した投資協定にとどまらず、日韓両国間で自由貿易協定を締結することが望ましい。日本政府はより具体的なイニシアティブを発揮すべきである。
歴史教科書の共同研究は我々が従来から強く主張してきたことであり、両国政府は速やかに会合を始め、活発な議論を行うべきである。
日本の北朝鮮政策にとって、韓国及び米国との連携の持つ意味は非常に大きい。拉致問題やミサイル・核兵器開発問題を含め、日本政府は韓国と積極的協力を進めるべきである。
また、世界的な軍縮・軍備管理問題や環境問題など、今回の首脳会談で中心議題とならなかった重要問題についても、今後十分な話し合いが行われることを期待したい。
以上
|
|
|
|