ニュース
ニュース
2001/01/24
KSD問題で証人喚問を強く求める〜鳩山代表
民主党の鳩山由紀夫代表は24日の定例記者会見で、1月31日に開会する通常国会へ向けての基本姿勢として「景気の停滞感を払拭できるかどうか、大きな意味をもつ」とし、参議院選挙を控え、厳しい態度で臨むとした。特にKSDの証人喚問を4野党協力のもとで強く求めていく考えを示した。

与党側から非公開の政治倫理審査会で行えばよいという声があることについて、鳩山代表は、「証人喚問が前提ならば拒まないが、国民に見えないところでうやむやにし、終わらせてしまおうという思惑ならば許されない」と批判。証人喚問に応じなかった場合、審議拒否はあり得るのかとの記者の質問に「国民の前でしっかりと議論するのが前提なので、与党が誠実に臨んでくることを期待したい」と述べた。

 また有明海で深刻化しているノリ養殖の被害について、「諫早湾干拓地の水門の影響を指摘する意見があるが」との記者団からの質問に答え、鳩山代表は「かねてから大きな問題として受け止め、水門を開けるよう要望してきた」と説明。貝類など海産物全体の収穫も減少している点にふれ、「このような被害状況を見れば、水門との因果関係は明らか。そもそも漁業被害が出るのは最初から予測されていた」と指摘した。
記事を印刷する