ニュース
ニュース
2000/04/20
ペイオフ先送りの「預金保険法」可決/民主は反対
2001年4月に予定されていたペイオフの凍結解除を先送りする「預金保険法改正案」が20日の衆院本会議で採決され、与党などの賛成で可決され参院に送られた。民主党は反対した。

 採決に先立ち反対討論をおこなった末松義規議員は、同法について(1)2001年4月予定のペイオフ凍結解除を先送りすることになり、金融不安の解消と金融システム改革の先送りにつながる(2)東京都が負担を拒否した3つの破綻信用組合への損失処理を、論議もせずに国民に押しつけようとしている(3)巨額の公的資金投入にもかかわらず金融当局・金融機関経営者の責任追及が手ぬるいなどの反対理由を列挙。

 同時に採決された、生命保険会社の破たん処理に公的資金の投入を可能にする「保険業法改正案」については、経営実態のディスクロージャー徹底などを条件に賛成した。
記事を印刷する