1998/05/13
抗 議 文
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インド首相 アタル・ビハリ・バジパイ閣下
民主党代表 菅 直 人
貴国が昨日おこなった地下核実験は、被爆国日本と国際社会の平和への願いに逆行
するものであり、甚だ遺憾である。
我々は、現核保有国に対しても、未臨界核実験の禁止を含め、実質的な核軍縮を進
展させる努力を続けてきたが、今回の貴国の核実験は、国際平和を脅かし、軍拡競争
や無意味な軍事衝突をも招きかねない行動であり、重大な懸念を抱かざるを得ない。
我々は、貴国政府に対して強く抗議すると共に、以下の3点を申し入れる。
1. 将来にわたって核実験を停止し、核兵器の開発を行わないことを明らかにする
こと。
2. 核拡散防止条約(NPT)と包括的核実験禁止条約(CTBT)に速やかに署名し
、核廃絶に向けた決意を示すこと。
3. 地域の安定のために周辺国との対話・緊張緩和に努めること。
以上
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