2001/01/27
有明海ノリ被害現場を視察=菅幹事長ら党視察団
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民主党の「有明海漁業被害対策・諫早湾干拓事業見直し本部」(本部長=菅直人幹事長)の視察団は27日、佐賀県に入り有明海のノリ養殖現場を視察し、地元の漁民との対話集会で切実な訴えを聞いた。
参加メンバーは菅幹事長、佐藤謙一郎環境・農林水産ネクスト大臣、井上和雄、川内博史、古賀一成、楢崎欣弥、中津川博郷、原口一博、松野頼久、山田敏雅、山村 健各衆院議員と小宮山洋子参院議員。
一行はまず佐賀空港で、「原因究明と水資源回復のための対策実施を」との井本勇佐賀県知事の要請を受けたのち、佐賀県・戸ケ里港から漁船に乗り込み、被害を受けたノリの養殖漁場を訪れた。菅幹事長は船から身を乗り出すようにして黄色く変色したノリを口に含み、被害の大きさを実感。「一刻も早く諫早湾の潮受堤防水門をあけて調査をすべきだ。この問題は次の国会で最大のテーマのひとつにする」と語った。
この後、議員たちはノリの乾燥工場を視察。次々と乾燥され製品化されるノリについても、売れるかどうかのぎりぎりの質で、売れなかった場合には焼却処分するしかないとの話を聞き、今回の被害の大きさを実感した。
15時30分より、佐賀県川副町中央公民館で、有明海を考える対話集会が開催された。「民主党主催の対話集会に出席するな」との圧力の中で、100名を超える漁民の方々が集まり、公共事業で死の海と化しつつある有明海の惨状を訴えた。特に諫早湾が締め切られて以降が最悪で、即座に締め切り堤防を解放して欲しいとの意見が多かった。
佐藤環境・農水ネクスト大臣からは、「農水省が調査しても影響がないとの結論になりかねず、第三者機関にきちんと調査すべき」と述べ、原口一博事務局長からは、諫早湾干拓事業の平成13年度予算である100億円を、有明海の自然環境を復元するために使うよう民主党として政府に要求することが報告された。
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