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2000/03/23
「もんじゅ運転差し止め請求の棄却」について(談話)
民主党ネクストキャビネット
教育・科学技術担当大臣 松沢 成文

核燃料サイクル開発機構(旧・動燃)の高速増殖炉「もんじゅ」(95年12月のナトリウム漏れ事故で運転停止中)の安全性をめぐり、周辺住民らが国を相手に原子炉設置許可処分の無効確認を求めた行政訴訟の差し戻し審と、核燃を相手に建設・運転の差し止めを求めた民事訴訟の判決が22日、福井地裁で言い渡され、いずれも請求が棄却され、住民側の全面敗訴となった。

小渕政権が、東海村JCO事故についても責任を明らかにせず、実効ある原子力安全規制の確立を先送りしている状況の下での判決であり、「もんじゅ」を抱える地域住民の不安が一層高まるのではないかと懸念している。

東海村JCOの事故以来、民主党は原子力防災対策の強化に全力を注いできた。3月14日には、原子力の安全確保のための規制に関する事務を一体的に行うために、総理府の外局として独立性のある原子力安全規制委員会を設置するための法律案を衆議院に提出した。まず、「原子力安全規制委員会設置法案」の成立を図り、安心・安全を最優先した信頼される原子力行政の確立に努力していきたい。

以上
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