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2002/09/11
米国での同時多発テロから1年を迎えて(談話)
民主党代表 鳩山由紀夫

本日9月11日、米国各地において発生した同時多発テロからちょうど1年がたちました。卑劣なテロ行為の犠牲となられた、日本人を含む多くの方々に対して衷心より哀悼の念を表し、ご家族の方々にお見舞いを申し上げます。

テロリズムは人道と正義に反する行為であり、断じて許すことはできません。民主党は自衛隊のインド洋派遣を支持するにとどまらず、タリバン政権崩壊後のアフガニスタン復興のために現地でNGO支援を行うなど、幅広い意味でテロとの戦いに参加してきました。今後もテロとの包括的な戦いを継続することを、本日、改めて誓います。

なお、最近米国がイラク攻撃を検討していると言われる中、日本政府の基本的なスタンスが見えてこないことは大変遺憾です。現在得られている情報に基づく限り、イラク攻撃と同時多発テロとの直接的関わりは明確ではなく、米国による武力行使の正当性や中東情勢への中長期的影響を考慮すれば、日本は米国に対して慎重の上にも慎重な対応を求めるべきです。仮に大量破壊兵器の開発阻止を理由とする場合でも、新たな国連決議を得ることが最低限の条件と考えます。訪米中の小泉総理もブッシュ大統領に米国の慎重な対応を求めるべきです。

以上
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