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2002/01/21
<第154通常国会が開会>両院議員総会で意思一致「小泉内閣と一丸となって対決しよう」
民主党は21日、第154回通常国会の開会を前に両院議員総会を開き、小泉内閣打倒をめざして一致して戦う決意を確認した。

 総会では冒頭、鳩山由紀夫代表が挨拶。党大会で国会に臨む決意をうち固めてきたことを踏まえ、山積する難問に正面から立ち向かって、国民の大きな期待を背負いうる政党であることを示そう、と呼びかけた。

 また代表は、当面する課題の中で、アフガニスタン復興支援への政府の対応について言及。20日に開かれたアフガン復興支援NGO会議で、現地で活躍する有力NGO「ピースウィンズ・ジャパン」らを排除した外務省の対応について、「NGOの善意を踏みにじる行為で許せない」と強く批判し、「行動する民主党として問題解決にあたりたい」と語った。

 次に、角田義一参議院議員会長が挨拶し、「小泉内閣の欺瞞性を暴いて政権交代するしかない」と檄を飛ばした。

 続いて発言した菅直人幹事長は、まずこの日の朝にハローワークの実状視察に赴き、リストラの厳しさを実感した、と報告。昨年からアフガン問題などで繰り広げている野党外交と併せ、国際的にも国内的にも、行動する民主党の姿を示そう、と呼びかけた。

 幹事長はさらに、今国会の当面の重要課題として、武部農水相罷免問題、雇用・金融・景気回復、あっせん利得法改正や公共事業談合撤廃など“政治とカネ”の問題、そしてアフガン復興支援をめぐるNGO排除問題などを挙げ、「戦う民主党として全力で取り組もう」と述べた。

 最後に、熊谷弘国会対策委員長が発言し、現時点の国会情勢と当面の取り組みの方針について提起した。とりわけ、国会冒頭での補正予算をめぐる審議で財源問題を徹底追及するとともに、武部農水相問題に決着をつけねばならないとし、そのためには野党としての力量も問われる、と全体の奮起を促した。

 さらに、政治とカネをめぐる問題についても、真相を解明し制度改革につなげていくことが必要だとしながら、同時に「あくまで小泉内閣の基本政策・姿勢そのものに切り込んでいかなければ、野党第一党の責任を果たしたことにならない」と強調。当面、予算委員会を主戦場としながら、密接なチームプレーで戦い抜こう、と力強く訴えた。
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