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2001/01/23
額賀福志郎経済財政政策担当大臣の辞任について(談話)
民主党幹事長  菅 直人

1. 本日、一連のKSD(財団法人ケーエスデー中小企業経営者福祉事業団)疑惑にからみ、KSDから1,500万円の資金提供を受けていた額賀福志郎経済財政政策担当大臣が辞任した。しかしながら、額賀氏は、単に1,500万円のカネを受け取っただけではなく、昨年1月の小渕前総理の施政方針演説の中に、KSDが推進していた「ものつくり大学」の設置について言及するよう工作を行ったのではないかとの疑惑を持たれている。額賀氏は、これらの疑惑について国民にきちんと説明すると同時に、国会での証人喚問にも応じるべきである。その上で、政治的責任に加えてどういう責任があるかを改めて判断すべきである。

2. 森総理は、額賀氏とKSDとの関わりを事前に知りながら、額賀氏を経済財政政策担当大臣に任命した。従って、任命権者としての森総理の責任は極めて重大である。森内閣の下での不祥事による閣僚辞任は、久世公堯元金融再生委員長、中川秀直前内閣官房長官に続く3人目であり、1年にも満たない間に閣僚の不祥事がこれほどまでに続発することは、額賀氏ら個人の問題ではなく、まさに自民党の金権体質のなせるわざだと言わざるをえない。

3. KSDは、組織的な自民党幽霊党員集めや党費の肩代わり、自民党機関紙への広告掲載、自民党議員への献金などにより、20億円以上の資金を自民党に提供しているという実態が明らかにされつつある。額賀氏にかかわる疑惑は、KSDが労働省ばかりか、総理官邸にも政治的な働きかけと資金提供を行ったのではないかとされるものであり、森総理自身が積極的に疑惑の全容解明に取り組む責任があることを申し上げたい。
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