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1999/12/30
ペイオフ解禁の全面延期について
民主党金融・財政ネクスト大臣 岡田 克也

1. 本日、政府・与党は、いわゆるペイオフの実施を1年間先送りする事を正式に決定した。2001年4月のペイオフの凍結解禁は、金融ビッグバンの総仕上げとも言える重要なステップであり、国際公約とも言えるものであった。にもかかわらず、政府与党が安易に先送りした事はきわめて遺憾である。

2. 政府、与党は、ペイオフ延期の理由として、我が国の金融システムが依然として楽観できない状況にある事、ペイオフ凍結解禁に伴なう金融システムの混乱が一般企業に波及するおそれがある事等を挙げている。しかしながら、ペイオフ凍結解禁を延期せざるをえない事は、そもそも金融システム不安が解消されていない事を如実に証明するものである。今回の決定で景気の先行きは更に不透明になったといわざるをえない。

3. 今、なすべき事は2001年3月までに信用組合も含めた我が国の金融システムの安定のため、全力を尽くす事であり、そのための政治的決断が問われている。にもかかわらず、ペイオフ実施の問題を政党間協議に全て委ね延期という最悪の結論を招いた。宮澤蔵相、小渕総理の責任は極めて重大である。
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