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2002/01/30
【参院予算委】齋藤議員、「真相究明こそ首相の責任」
 参議院予算委員会での補正予算案審議が30日から始まり、トップで質問に立った民主党の齋藤勁議員は、小泉首相が田中外相、野上外務事務次官、鈴木衆議院議運委員長の更迭にいたった経過、および首相の責任を厳しく追及した。

 最初に齋藤議員は、衆議院での審議の状況をどう思うかを質した。首相は「できるだけ早く本予算の審議に入り国会として本来の責任を果たしたい」と答えた。続いて齋藤議員は3人それぞれの責任と首相の責任を追及。首相は「外務省内部の問題だと思っていたが、政府、国会全体の問題となってきたので私の責任と重く受け止めた」と答え、3人の責任には触れなかった。 
    
 この答弁に対して、齋藤議員は、「NGOをどう認識するのか、どう位置付けるのかは、一外務省の問題ではない」とさらに厳しく追及した。首相は、結果として外務省もNGOと協力していくと言っている、などと外相兼務を忘れたかのような答弁。齋藤議員は、「この間の真相、すなわちなぜNGOが拒否されたのか、3人の発言がなぜ食い違うのか、を明らかにすることが首相の責任ではないか。クビをとっただけで済ませようとするのは無責任だ」と迫った。

 これに対しても首相は明確に答えず、結果としてNGOと協力していくことになったからいいではないか、と開き直りの答弁を繰り返した。齋藤議員はこれでは真相解明にならないとして、田中前外相の参考人招致を要求した。

 この要求が受け入れられなかったため、さらに齋藤議員は、28日に出された政府見解の文言について田中前外相が「自分が了解したものではない」と言っていることを取り上げて追及。福田康夫官房長官は「了解してもらっている」と回答したが、齋藤議員は納得せず、再度田中前外相の参考人招致を求めた。予算委員長は「最大限の努力をすることで、理事会で一致した」と回答した。
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