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2007/09/20
小沢代表、介護人材確保、少子化対策で樋口恵子氏と意見交換




 小沢一郎代表、菅直人代表代行は党本部で20日午後、樋口恵子氏らの訪問を受け、NPO法人高齢社会をよくする女性の会として「介護人材確保のための緊急提言」を、女性と健康ネットワークとして少子化対策に関する要望書を手渡され、意見交換した。

 樋口氏は、高齢化が進む日本において、「人生のライフラインである介護保険が、担い手の側から崩壊の危機に瀕している」との見解を明示。労働力確保のための緊急・確実な待遇改善の必要性を強調した。

 樋口氏はまた、「介護の仕事が『社会の“嫁”』に貶められている」と指摘。初任給で3万円、賃金で3万円以上平均所得を下回るとの現状に危機感を募らせ、介護従事者の賃金に1人月額3万円を上乗せする「3万円法」(仮)の制定を提案。「月額3万円、1日1000円ゆとりができることで地場経済の活性化にもつながる」として、「政治の力で生命と生活の安全保障を」と訴えた。

 小沢代表は自身の経験を振り返り、「明日はわが身」であると述べ、介護人材確保に向けて積極的に取り組む姿勢を明らかにした。菅直人代表代行は、民間の介護従事者に対して3万円の上乗せをどう施すかに関する具体論にまで言及。同席した直嶋正行政調会長、山井和則ネクスト厚生労働副大臣も、介護問題の重要性を述べ、理解を示した。

 樋口氏はさらに、「医療機関や消防・自治体などの連携による緊急医療体制の整備」、「産婦人科の女性医師が働き続けることが可能となる諸条件の整備」等少子化対策に関する要望書も提出した。
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