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2005/08/30
【総選挙の軌跡】一人ひとりの幸福のために政権交代を 岡田代表第一声で
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岡田克也代表は公示日の8月30日、東京北区で東京12区の藤田幸久候補とともに第一声を上げ、岡田民主党政権か、小泉自民党政権かの政権選択を有権者に訴えた。
岡田代表は「国、地方合わせて1000兆円を超える借金、一方で人口が減り始めている。ここ数年で2極化が進み人びとが期待をもてなくなっている。もう一回、素晴らしい日本を作ること」が目標として「自民党では改革できないと私は断言する。政治の目的は一人ひとりの皆さんを幸福にすること」だと政治の目標を訴え、「本当の年金改革を実現させていただきたい。子育て支援をやらせていただきたい」と集まった2000人の聴衆に訴えた。
さらに、「この小泉政権の4年4カ月で何が改革できたのか。改革を進めるには政権交代しかない」と聴衆に呼びかけた。
【演説要旨】命をかけ改革やり遂げる
岡田克也代表 (第一声要旨) 戦後60年、自民党の時代が続いた、あるいは自公の時代があった。しかしその中で、この日本はいったいどうなったんでしょうか。国・地方あわせると1000兆円近い借金、一方で人口は減り始めた。ここ数年、二極化が進んで、人びとが明日に期待が持てなくなってきた。この選挙は、すばらしい日本をつくっていく、国民の立場に立った政治をつくっていく、そのための選挙です。
私たちは具体的な政策を掲げています。例えば年金をはじめとする社会保障制度の立て直し、財政の再建、公立の小中学校を中心とする教育の立て直し、地方分権、外交の再構築などのテーマを私たちはこのマニフェストに「8つの約束」で示し、具体的に皆さんに政策を訴えています。
小泉総理はこの選挙は郵政選挙だと言います。私は絶対違うと断言する。昨日の討論会でも、小泉さんは郵政の問題しか言わない。郵政の問題も大事。あの場で私が反論したとおり、今の政府の郵政民営化法案は、これはだめ。私は信念を持って申し上げる。皆さんの預金は保護されない。
特に申し上げたいことは、年金と子育て。昨日、私は、今や4割の人が保険料を払っていない国民年金、自営業の方や派遣パートの方がたくさん入っている、この国民年金をどうやって立て直すのか、と小泉総理に聞きました。総理の答えは全くなかった。
皆さん、このままいくと近い将来、無年金者続出。老後に収入がない。あるいは年金でも1、2万しか収入がない、そういう人が何十万、何百万も出てくる社会、これが皆さん、ほんとうにいい社会なのでしょうか。政治の目的は、一人ひとりの国民の皆さんを幸福にすることだ。老後に不安があり、果たしてそれで幸福と言えるのか。言えない。私たちに年金の抜本改革をやらせていただきたい。
もう一つが子育てです。子どもを生みたい、子どもを育てたい、これは人生の大きな喜び。だけど、子どもを生めない、子どもを育てることができない、そういう人はたくさんいる。経済的な理由でできない。あるいは仕事との両立で一人はいいけども、二人目はあきらめる、あるいは子どもを持つことをあきらめる。こういう社会はいい社会ではありません。だから私たちは、経済的な下支えもする、「子ども手当」制度を導入する、財源もはっきり示して、申し上げている。
一人ひとりの国民を、人間を幸せにするのが政治だとすれば、まず老後の心配を取り除く年金の抜本改革、そして人生の大きな喜び、子どもを生み育てやすい社会をつくる、子育て支援策の大改革、民主党にまず、まずやらしていただきたいと思います。
同時に財政をしっかり立て直すことも重要です。財政がしっかりしなければ持続可能性がありません。だから私たちは、最初の3年間、一方で必要なお金はつける、だけど大きなムダがある、そして必要ない予算がある、これを思い切って削減すると申し上げている。3年後10兆円の削減を、特殊法人の改革や、国直轄公共事業の半減や、あるいは国家公務員の人件費の2割削減や、そう私たちは明確にはっきりと皆さんにお約束をしている。どうか皆さん、この国を立て直そうじゃありませんか。
そして、本当に改革するためには、政権交代しかない。しがらみのない私たちに、決意を固めた私たちに、政権を変えて一度私たちにやらしていただきたい。私たちは命かけてこの改革をやり遂げていく。このままでは日本がぶっ壊れる。だから私たちはもう時間がないことを知っている。この選挙で何が何でも政権交代をし、この日本、立て直していく。そのことを私たちは、責任をもってやりぬくことを皆さんに申し上げる。
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