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2005/09/08
【総選挙の軌跡】「増税路線の小泉自民党阻止に向け民主党に力を」枝野幹事長代理




 枝野幸男幹事長代理は8日昼、埼玉7区の小宮山泰子候補の応援のために西武新宿線南大塚駅周辺で街頭活動を行い、「あと一押し、みなさんの手で押し上げてほしい」と候補者への支持を訴えた。

 枝野幹事長代理は「日本の国は借金でもう首が回らない。税金が足りなくなったらどうなるか。みなさんのところに増税という請求書が回る」として、自民党マニフェストにはすでに税制の抜本改革という名のもとに、増税を予測させるものが明示されていると指摘。しかし、小泉自民党は選挙期間中にはその内容をひたすら隠しにし、選挙後に増税を強行する危険性があることを改めて明らかにするとともに、「税制の改革、増税で借金の穴を埋めようとしているのが自民党だ」と国民無視の自民党の政治姿勢を痛烈に批判した。

 そのうえで「われわれ民主党はマニフェストで数字を積み重ねて、無駄を削り取って、3年間で10兆円の税の無駄遣いを正していくことをお約束しています」と強調。民主党に政権を委ね、税の無駄遣い一掃をぜひ実現させてほしいと訴えた。

 さらに、枝野幹事長代理は道路公団改革に代表されるように、小泉改革は看板倒れにすぎず、小泉政権下では何ら改革は進んでいないことを改めて指摘。「政策の中身を考え、税金の使い方そのものを変えていかなければ無駄遣いは減らない」と語り、増税路線の小泉自民党にストップをかけるためにも民主党候補を地元から送り出してほしいと力説した。

 また夜には宇都宮市内で、栃木1区の水島広子候補の総決起集会に出席し、改革を看板倒れにはしない、と政権交代への決意を表明した。

 枝野幹事長代理は冒頭、「税制の抜本改革を行う」とだけマニフェストに記載して、税率の行方や税金の使途については白紙委任を求めるような政党を選んではならないと指摘。

 本格的に少子高齢化が進み、いっそう財政が厳しくなるこれからは、増税を止めるただ一つの方法として、税金の使い方・使われ方、無駄遣いをいかに節約するかが、「政治に与えられている最大の課題」だとの認識を示した。

 いわゆる「小泉構造改革」は、手段に過ぎない看板の架け替えや組織いじりに過ぎないとして、道路公団や郵政事業の民営化を例示。高速道路を予定通り建設する、地域の郵便局ネットワークを支える、などの目的で税金が投入される現実に対して、「経済合理性に照らし合わせれば無駄遣いが減るはず」という期待が裏切られているとした。

 特殊法人改革についても、独立行政法人と合わせれば、ほぼ同額の税金が使われているとし、改めて税金の使い方そのものを変える重要性を指摘。また、無駄遣いにメスを入れるうえで「真っ先に痛みを感じるべきは、それを決定する責任者である政治」だと述べて、民主党は政権を取った際に議員年金の廃止と衆議院議員定数の削減を実行すると明言した。

 枝野幹事長代理は、「看板架け替えだけで無駄遣いを止められない、安易に収入を増やす政治、国民をパフォーマンスで幻惑する政治」よりも、「政治自ら身を削ることを含めて、ムダづかいに徹底的にメスを入れ、真面目に真正直に政策を訴える政治」を、民主党や岡田克也代表や候補のためではなく、子どもや孫の世代や未来のために選んでいただきたいと要請。日本のこれからと民主党政権を9月11日に選択するのだと、多くの皆さんに伝えていただき、一人ひとりの力で勝ち取ろうと訴えた。
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