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2007/10/09
韓国大統合民主新党の朝鮮半島戦略研究院院長が民主党議員と会談


 中井洽民主党拉致問題対策本部長と浅尾慶一郎『次の内閣』ネクスト防衛大臣らは9日午後、韓国与党大統合民主新党の朝鮮半島戦略研究院の院長を努めている裴基善議員を民主党本部に迎え、会談した。

 冒頭、裴院長から先般、平壌で盧武鉉韓国大統領と金正日総書記の間で行われた南北首脳会談についての説明があった。裴院長は会談の成果を強調し、その証拠として(1)9月末の六者協議で北朝鮮側が受け入れた核施設の「無能力化」等について再確認できたこと、(2)問題となっていた西海岸の地域に「平和特別地域」を指定することを合意できたこと、(3)本格的な経済協力に関する話ができたこと、等を挙げた。

 また、盧大統領は日朝関係に触れ、「日本と北朝鮮の間に懸案がたくさん残っている。その懸案を解決するために両国の努力が必要だ」と発言し、それに対して「金総書記が耳を傾けた」と説明した。日本のメディアで報道されていたように、金総書記が「拉致した日本人はもういない」と発言したのか否かの質問が民主党議員側からあったのに対して、裴院長は「自分が会談には立ちあっていないけど、そういう発言はなかったと聞いている」と述べた。

 その後、南北の今後の協議日程、韓国の太陽政策の評価、そして来る大統領選挙に関する質問等が出され、裴院長はそれぞれに対して丁寧に説明を行った。

 同会談には渡辺周、近藤昭一両衆議院議員、犬塚直史、白眞勲両参議院議員が同席した。
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