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2007/10/17
【参院予算委】消えた年金問題解決と年金一元化実現を 津田議員




 津田弥太郎議員は17日、参議院予算委員会で質問に立ち、消えた年金問題等を中心に福田首相はじめ関係大臣の認識を質した。

 冒頭、参議院本会議の首相指名選挙では民主党の小沢一郎代表が指名されたことを踏まえ、「民意を反映した参議院が指名した総理大臣は小沢代表だ」として、信任されることなく総理大臣になったことをどう思うか質問。首相は「衆議院で選出された。憲法の規定に基づいて、適法に首班指名を受けた」との認識を示したが、津田議員は「直近の選挙こそが民意を反映したものだ」と指摘した。

 津田議員はまた、消えた年金、宙に浮いた年金記録の問題については被害者の立場に立った対策の必要性を改めて指摘し、首相から「ひとつひとつの対策を着実に進めるのが大事。正しく年金が支払われるのが最重要課題」との前向きな答弁を引き出した。そのうえで津田議員は、民主党の粘り強い求めに応じて社会保険庁が行なった東京社会保険事務局管内のデータによるサンプル調査結果に基づき、宙に浮いた年金記録約5000万件分の納付総額は約2兆8500億円にのぼることを山井和則『次の内閣』ネクスト厚生労働副大臣が試算していることを指摘。舛添厚生労働大臣にこれ以上の精緻な数字をもっているか質したのに対し厚労相は「「総額いくらになるかのことにエネルギーを注ぐより新システムの構築を急ぐ」といった発言を繰り返すだけで、明言を避けた。

 同時に津田議員はこの問題について、被保険者の納付記録から消えていたという事実は政府が猛省すべき問題だと改めて指摘するとともに、社会保険庁の隠蔽体質の改善が重要だとして、「総理からも厳重に注意してほしい」と釘を刺した。

 続いて無年金者の窮状を問題視した津田議員は、「国家の責務として、国民皆年金、老後の年金を税金で保障していくべき」と主張し、民主党が訴える年金一元化の実現化の重要性を指摘。福田首相からは国民の老後生活の安定に向け、「無年金問題は発生しないように国民の理解を得ながらやっていく。野党といっしょに考える」との答弁を引き出した。
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