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2007/10/25
菅代表代行、薬害肝炎対策、給油量隠ぺい問題に言及 会見で




 菅直人代表代行は25日午後、党本部の定例会見で、薬害肝炎対策に福田内閣がきちんと取り組むよう引き続き注視するとともに、給油量隠ぺい問題を追及する考えを示した。

 菅代表代行は冒頭、ここ1週間ほどの民主党の追及によって、保有する症例一覧表について個々の患者を特定してこなかった厚生労働省から、特定につながる新しい資料が見つかったことに言及。

 「舛添大臣は『役所の官僚が不眠不休で探した結果出てきた』という言い方をした。『隠しきれるかどうか』を不眠不休で考えていて、『隠しきれない』と判断したところで、情報を出してきていると感じる」として、事実の隠ぺいをはかろうとする姿勢がなかったか疑問を呈した。

 また「本当にこれから、30万人とも言われるフィブリノゲンを投与された人たち(の特定)を、役所の抵抗・妨害をはねのけてやれるかどうか。舛添大臣の力量が問われる場面だ」と指摘。検査や治療の開始へつなげるために、必要があれば協力するとした。

 フィブリノゲン製剤以外にも、100万〜200万人といわれるC型肝炎ウイルス保有者に対する支援については「啓蒙活動を通しての検査の奨励と、治療の助成」を行うべきと主張。民主党が参院に提出した「特定肝炎対策措置法案」にも触れて、「(体制作りを)やらないような厚労大臣、福田内閣であれば、1日も早く、やれる内閣に変えなければいけない」と政権交代の必要性を指摘した。

 菅代表代行はまた、テロ特措法の延長をめぐる給油量の説明間違いの問題について、同日午前の党外務防衛部門会議における外務省の説明に関する一部報道を紹介。

 報道は、2003年2月、米補給艦へ供給した燃料を、当時の福田官房長官が「20万ガロン」と説明した発言の前後に、外務省は「80万ガロン」という正しい数字を前提に、日米間で話をしていたというもの。

 菅代表代行は、防衛庁に加え、外務省も正しい情報を知りながら報告しなかったことになると指摘、「内閣を挙げて正しい情報を隠ぺいしてきたことになる」とした。官僚のミスだけでは済まされず、当事者の政治的責任を含めた責任の明確化が必要だと述べた。
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