ニュース
ニュース
2007/10/26
守屋前防衛事務次官ら証人喚問、構造的な腐敗の中身に迫る 鳩山幹事長




 鳩山由紀夫幹事長は26日午後、党本部で会見し、守屋前防衛事務次官らの証人喚問における追及ポイントと、政治資金規正法改正に向けた取り組みについて語った。

 来週29日に予定されている守屋前防衛事務次官らの証人喚問について、鳩山幹事長は「単なるゴルフ接待、自衛隊員倫理規程違反の小さな問題にとらえているわけではない」と述べ、「政府・役所ぐるみの構造的腐敗の構造」という本質に迫る考えを示した。

 その上で、給油量の隠ぺい問題と接待という2点の追及ポイントに言及。給油量の間違いが、当時の福田官房長官らの答弁で訂正されなかった問題については「最初から分かっていながら転用疑惑を省庁ぐるみで隠ぺいしようとしたのではないか」として、海幕課長が握りつぶしたという説明に疑問を示した。

 業者との癒着の問題についても、裏に潜む問題を含めて明らかにする意欲を示した。鳩山幹事長はまた、海上自衛隊が給油活動で使用する燃料が随意契約で購入され、契約者名が委員会で追及しても開示されないこと、公共事業が減る中で防衛省の装備調達は「最後の砦」「宝の山」と言えることを指摘。「外交機密に関わる」「安全保障の問題だ」と説明することによって、真実を明らかにせずに今までは済んできたところにもうまみがあると、問題点を挙げた。

 政治資金規正法改正に関しては「自民党・公明党は、法案をきちんと具体的に決めて提出してもらいたい」と述べて、案ができていないにもかかわらず、協議機関の設置などについての議論を求めようとする与党側の姿勢をけん制。民主党の改正の方向性は固まっているとした上で、裏での協議ではなく、正々堂々と表の舞台で、国会審議へ向けて務める考えを示した。
記事を印刷する