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1998/04/27
来賓祝辞
小沢一郎氏(自由党党首)


民主党統一大会
来賓祝辞
小沢一郎氏(自由党党首)

本日民主党統一大会が開催されましたことに対し、自由党を代表して心からお喜びを申し上げます。また、はえある本日の大会にお招きいただきましたこと、本当にありがとうございました。

 自由党は、今日のわが国経済・社会の混迷を打開し、21世紀の日本を夢と希望に満ちたものとするためには、政治、行政、経済など、あらゆる分野において改革を断行し、この国を仕組みから変えなければならないと考えております。そのためには私は、民主党の皆さんとともに日本の将来のため、国民の将来のためにお互いに切磋琢磨し、路線・政策を競い合い、磨き上げていきたいと考えております。お互いがその違いを強調するのではなくて、一致できる点について互いに協力していくことこそ今日きわめて大事なことであると私は思います。幸い新民主党のなかには、新進党時代に「日本再構築宣言」を一緒にまとめ上げた仲間が多数参加されておりまして、お互いに今後一層協力できるものと確信しております。(拍手)

 当面の課題は、橋本内閣を打倒し、政権交代を実現することに協力することであります。わが国経済の状況はきわめて深刻なものがあります。失業、倒産が相次ぎ、国民は先行きの見通しがまったく立たないなかで不安な生活を強いられております。橋本内閣には今日のわが国経済の危機の本質がまったくわかっておりません。今回の経済対策が示すように、規模の大きさのみを誇っておりますが、その内容は従来型公共事業の継続と財政のばらまきであり、従来型の景気対策の域を一歩も出ておりません。責任逃れの言いわけに終始し、その場しのぎの対策でお茶を濁す、その姿勢は何ら変わっておらないのであります。このような橋本内閣にこれ以上国政のかじ取りをゆだねていたのでは、経済のみならず日本そのものがだめになってしまいます。

 いまこそわれわれ野党は橋本内閣を打倒し、経済の根本的立て直しを図らなければなりません。そのために野党第一党であります民主党が強いリーダーシップを発揮されることを私は強く望んでおります。

 最後に、新しい民主党の今後の発展と、大会にご参加の皆様方の今後ますますのご活躍とご健康をお祈りし、私のあいさつとさせていただきます。
本日はどうもおめでとうございました。(拍手)
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