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2007/11/09
法案成立は国民の皆さんが多数を与えてくれた大きな結果 小沢代表




 小沢一郎代表は9日、衆議院本会議後に国会内で記者団に答え、衆参両院本会議でともに全会一致で可決・成立した被災者生活再建支援法改正、参議院本会議で民主党など野党の賛成多数で可決・衆院に送付された民主党の農業者戸別所得補償法案等に関して語った。

 被災者生活再建支援法改正案については、「自民党は最初反対していた。それがこの間の参議院選挙で、過半数を野党が与えられた結果、自民党もやむなしと折れてきた」と分析。「これも国民の皆さんが多数を与えてくれた、それによって生まれた大きな結果だと思う」と語り、国民の一票が政治を動かした結果だとの見方を示した。

 また、農業者戸別所得補償法案については、結果として大土地所有制度、大地主制度につながる、地域社会、小規模農家を切り捨てる政府の品目横断的経営安定対策とは相反して、「地域社会を守り、今の耕作形態を維持しながら、安定して生活できるようにという意図でわれわれは提案したもの」だと説明。同時に、「特に、地域社会・農村部ではわれわれのこうした考え方に共鳴して、先の参院選で多くの票を入れてくれたのだと思う」と述べた。そのうえで、国民の皆さんに示した民主党の主張を実行に移した結果、「参議院で通過したことは大変うれしいことだ」と強調。今後は、それに対して、衆議院で多数を占める政府自民党がどういう態度を見せるか、「そのことにぜひ、全農家の皆さんと、地域社会、地方の皆さんは注目していただきたい」と求め、そうした民主党と自民党のそれぞれの行動を見定めることによって、「いずれくる衆議院選挙で判断してもらいたい」とも述べた。

 延長となった今後の国会については、「我々の主張に基づいた法案をさらに出して、そして衆議院で政府与党にイエスかノーか判断を迫る」国会になると宣言した。また、「解散を睨みながらの国会になるか」との問いには、解散がいつになるかに動じる必要はないとの考えを示し、従来通り、「国民の皆さんと約束した主張を最大限に実現すること」「日常活動を一生懸命行い、国民の皆さんとの信頼関係を構築すること」に力を注ぐことが重要であることに変わりはないとした。
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