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2007/11/14
【衆院厚労委】年金保険料流用禁止法案いよいよ衆院で審議入り 蓮舫議員趣旨説明




 衆議院厚生労働委員会で14日、民主党・新緑風会・日本が参議院に提出した、いわゆる「年金保険料流用禁止法案」がいよいよ審議入りし、『次の内閣』ネクスト年金担当副大臣の蓮舫参議院議員が趣旨説明を行った。

 蓮舫議員は提案理由について、「公的年金制度に対する国民の皆様の信頼を回復し、持続可能な公的年金制度の再構築を図るため」だと表明。給付を支えるには、保険料納付が前提であり、そのためには制度の信頼性が不可欠であるにもかかわらず、全国紙世論調査では「国の年金制度を信頼しない」とする人が76%に上ることを示した蓮舫議員は「信頼は著しく低下している」と指摘した。また、宙に浮いた年金記録に代表されるずさんな記録管理の問題、社会保険庁職員や市町村職員による年金保険料等の横領など、本来あってはならない事態の続出により、過去例を見ない信頼失墜に繋がったとの見方を示した。

 「原因は複合的ではあるが、その一つに保険料流用問題がある」との認識を蓮舫議員は提示。グリーンピアなど不要不急の施設への流用に代表される、総額6兆8000億円もの流用実態が明らかになったことで、制度への不信感をさらに強めたことは異論を見ないと断じた。そのうえで蓮舫議員は、信頼回復には「保険料は給付以外に一切使わない」ことを、国会が国民の皆様にお約束することが求められていると訴え、「衆議院の議員の皆様方には、与野党を問わずご賛同頂けるものと期待する」と述べ、法案への賛同を求めた。

 法案の概要については、(1)先の通常国会で定めた「教育及び広報等」への保険料充当が可能とする改正を行わずに、当該規定を削除することにより、「教育及び広報等」への保険料充当を禁止する内容としたこと、(2)改正法で保険料を充当することが可能であった事業について、関係条文を整理することによって、「年金保険料は年金給付以外に使用しない」ことを担保致したこと――を蓮舫議員は列挙した。
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  【参院本会議】マニフェスト実行第1弾「年金保険料流用禁止法案」参院通過 
 http://www.dpj.or.jp/news/?num=12132
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