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2007/11/28
額賀財務相単独でも証人喚問は確実に行う 守屋前次官逮捕受け幹事長


 守屋前防衛事務次官の逮捕を受けて28日午後、鳩山由紀夫幹事長は、国会内で記者団に答えた。証人喚問直前に司直の手に委ねられたことについては「残念でならない」と述べ、「国会の場で政官業の癒着を明らかにしていきたかった」としたうえで、「司直の手によって防衛利権の全容解明をぜひやってもらいたい」と、強い口調で表明。特に政界工作があったかどうかについても事実をしっかりと解明してほしいとの意向を示した。

 逮捕された守屋前次官と額賀財務大臣の証人喚問を求め、参院財政金融委員会で両者の証人喚問を行うと決定した民主党としての今後の対応を問われたのに対しては、方向を変えることはないと主張。そのうえで、額賀財務相単独でも証人喚問は確実に実施していくとの民主党の方針を明らかにした。また、守屋前次官に対しても「出張尋問という形で(喚問を)行っていきたい」と語った。

 政府提出の新テロ対策特別措置法案審議への影響については、「防衛省がこうした政官業の癒着でスキャンダルまみれになっているということになれば、その法案審議自体が国民の皆さんに理解していただけるか。世論の同行を見極める必要がある」と分析した。

 一方で、「全容が解明するまでアフガニスタンの平和に向けての議論を行わないと考えているわけではない」と改めて主張。「給油あるべし」とする政府案と「戦闘ではなく平和な手段でアフガニスタンに平和を」とする民主党案それぞれの議論は尽していきたいとした。

 さらに、証人喚問直前に司直の手に委ねられたことについては「残念でならない」と述べ、国会の場で政官業の癒着を明らかにしていきたかったとも述べた。
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