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2007/11/29
菅代表代行、有明再生に向け、「よみがえれ!有明訴訟弁護団」と意見交換




 菅直人代表代行は29日午後、党本部を訪れた諫早湾干拓事業の工事差し止めを求める「よみがえれ!有明海訴訟弁護団」と面会。有明地域の再生に向けた活動の現状を報告するとともに、今後の課題を確認した。

 弁護団は、諫早湾開拓事業と有明海の漁業・公共性について、(1)潮受堤防と調整池があるかぎり漁業被害は続く(2)長崎県の違法な公金支出頼みの干拓農地リース事業(3)いっこうに改善しない水質・莫大な費用を食いつぶす調整池(4)調整池がなくても防災は可能――等の問題点を指摘。諫早干拓の公金支出訴訟にも言及し、長崎県の事業計画の矛盾が明らかになったとして「12月17日の判決で勝訴すれば税金のムダづかいがはっきりかたちに示される」と、期待を寄せた。

 また、調整池の水質保全対策において、平成10年からの5カ年計画で既に約400億円の税金が投入されていることを明示。それにも関わらず水質は改善されず、今後さらなる税金が投入されることを指摘、早急な事業見直しの必要性を訴えた。

 菅代表代行は、「無用な橋をあえて使ったという例はあるが、この問題は作ったこと自体が永久に環境汚染と税金のムダづかいになっている」と述べ、「歴史的大失敗」との認識を示した。そのうえで、「この歴史的大失敗を逆境のバネとして、政策転換していくことが大切」と表明。「頑張っていくので皆さんも是非頑張りましょう」と激励した。

 なお、会合には大串博志衆議院議員、松野信夫、川崎稔各参議院議員が同席した。有明の問題解決にいっしょに取り組む地元(佐賀・熊本)選出議員として意見交換した。
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