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2007/11/29
守屋前次官逮捕や防衛省の疑惑、国民的に許しがたい 菅代行


 菅直人代表代行は29日午後、党本部の定例会見で、防衛省の家宅捜索や諫早湾干拓事業についてコメントした。

 28日の守屋前防衛事務次官の逮捕に続いて、29日午後、東京地検特捜部の家宅捜索が防衛省に入ったことについて、菅代表代行は「日本の安全保障という重要な任務を担っている防衛省が、その事務方のトップが、こういう形で逮捕され、また色々と多くの疑惑が出ていることは、大変国民的に見て許しがたいことだ」と表明。

 民主党の対応について、「税金のムダ遣いという面からも追及していかなければいけない」と考えを述べた。また、海上自衛隊の給油量隠ぺい疑惑でシビリアンコントロールが問題となったことも挙げて「防衛省が国民のための役所として機能しているか。国会を通して国民に知らせるべきことを知らせているか」として、原点に戻った防衛省の改革が必要という見解を述べた。

 菅代表代行はまた、同日午後、諫早湾干拓事業の工事差し止めを求める「よみがえれ!有明海訴訟弁護団」と会談したことに言及。過去の現地視察にも触れて、「調整池の水質を維持するために膨大な費用がかかり続けているのではないか」と、諫早湾干拓事業がまったく無駄な事業として歴史に残ると指摘、水門開放や潮受け堤防の除去などの対策を検討すべきという考えを述べた。
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