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2007/12/04
取調べの録画・録音による可視化法案を参議院に提出




 民主党は4日、参議院に「刑事訴訟法の一部を改正する法律案(取調べの録画・録音による可視化法案)」を提出。福山哲郎参議院政審会長(政調会長代理)はじめ、法案発議者で法務委員会理事の松岡徹、千葉景子両参議院議員、同じく発議者で同委員会委員の松野信夫、前川清成各参議院議員が法案を提出し、提出後には細川律夫『次の内閣』ネクスト法務大臣が加わって会見した。

 法案は、警察等での取調べが密室で行われるため、自白の強要などによる冤罪を生む温床となっているとの観点から、ビデオ等の録画・録音による取調べの可視化を実現しようとするもの。

 会見で千葉議員は、これまで衆議院でも同様の法案を提出してきたが、参議院における与野党逆転を踏まえて法案を提出するに至ったと報告。あわせて、志布志事件や富山氷見事件などの冤罪事件が次々に明らかになっている現状を踏まえ、審議・成立させることが民主党の責任であるとの認識のもと、法案を提出したと表明。また、2009年の裁判員制度導入も間近に控え、裁判の迅速化を図るためにも、可視化制度の導入は急務と考えるとの認識を示した。

 法案では、(1)ビデオ等の録画・録音による取調べの可視化、(2)録画等のない自白の証拠能力の否認、(3)検察官手持ち証拠リストの開示――などを主な内容とし、段階的適用を定めている。(詳細は下記ダウンロード参照)。
ダウンロード
PDF 取調べの録画・録音による可視化法案の提出について
PDF 取調べの録画・録音による可視化法案
PDF 取調べの録画・録音による可視化法案要綱
PDF 証拠開示のイメージ図・取調べ可視化法案説明図
PDF 刑事訴訟法の一部を改正する法律案新旧対照条文
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