ニュース 2007/12/05 【次の内閣】「政治資金規正法の一部改正案」合意を確認 　民主党『次の内閣』は５日午後、国会内で閣議を開催。今国会の最重点課題のひとつである「政治資金規正法の一部改正案」の与野党合意等について確認した。 　冒頭、挨拶に立った鳩山由紀夫ネクスト国務大臣（幹事長）は、地元の北海道に戻った際に受取ったクリスマスプレゼントなるカラフルな地図を紹介。「ピンクは空き店舗。緑は空き地、ブルーは空き店舗を倉庫として使っているところ」と説明し、「これが厳しい田舎の実態である」と述べた。原油高によるさらなるダメージにも言及し、「『国民の生活が第一』の民主党としては、このような人々のための政党であってほしい。そのための議論を」と要請。国民に手を差し伸べる政策実現に向け、いっそうの努力を呼びかけた。 　報告・確認事項では、枝野幸男衆議院議員が議員立法「臓器移植法改正案」３案について、現行法とそれぞれ比較して説明。党議拘束適用外案件であること、及び、新しい法案が提出されることを確認した。 　「原油高騰緊急対策案」については、増子輝彦・原油価格高騰に関する緊急対策ＰＴ座長からの説明を受け、中間報告として論点を確認、協議。税制に関しては税制調査会の議論を踏まえることを確認した。 　法案等の取扱いでは、「米国の『北朝鮮に対するテロ支援国家指定解除』の動きに反対する決議」について決議案内容を確認。「犯罪利用預金口座等に係る資金による被害回復分配金の支払等に関する法律案」については、与野党協議の結果修正合意に至り委員長提案としたことを確認した。 　法案審査では、野田佳彦・政治改革推進本部事務局長が「政治資金規正法の一部改正案」について、現行５万円以上となっている政治団体の領収書の公開基準を原則１円以上とするなどの法案内容を説明。法案内容を確認するとともに、最終対応を執行部、直嶋政調会長、岡田克也政治改革推進本部長に一任することを了承した。 　原口一博・ネクスト総務大臣は「放送法等の一部改正案」について説明。与野党協議の結果、（１）ＮＨＫのガバナンス強化、（２）命令放送制度の見直し――等、民主党修正案の大半が盛り込まれたことを確認し「賛成」の方針を閣議として了承した。 　直嶋政調会長は会見後の記者会見で、「政治資金規正法の一部改正案」が与野党合意したことについて「政治資金の透明化、国民の政治への信頼回復のためには何としても成立させなければならない」との決意を述べた。