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2007/12/13
消えた年金問題で首相と舛添厚労相の責任を厳しく追及  輿石参議院会長




 輿石東参議院会長は13日午後、国会内で会見を行い、臨時国会の再延長に対する考え方や消えた年金5000万件を巡る福田首相と舛添厚労大臣の責任追及、道路特定財源の一般財源化などについて語った。
 
 冒頭、輿石参議院会長は臨時国会の会期を与党側がさらに1カ月程度延長することに対して、「我々は先の延長にも反対した。さらに与党が会期を延長をするということはけしからん」と一蹴した。

 次に輿石参議院会長は、舛添厚労相の消えた年金問題に関する発言およびその発言を引き継いだ福田首相について、「年金選挙と言われ、自民党が公約にした参議院選挙はなんだったのか。愕然とした思いである」と痛烈に批判した。さらに福田首相の「公約違反というような大げさなことではないのではないか」といった発言についても、輿石参議院会長は「一国の総理の発言はこんなに軽くなってしまったのか。まことに恥ずかしく思う」とした上で、会期延長されれば首相の責任についてしっかりと追及していく構えを示した。

 また輿石参議院会長は、会期延長に伴う新テロ特措法の法案審議の条件として、「防衛省の一連の疑惑を解明するための審議をしっかり行わなければ応じられない」と与党側の一方的な議会運営を非難し、シビリアンコントロールの観点からも国民の前に疑惑の真相を明らかにすべきであるとの考え方を強調した。

 最後に輿石参議院会長は同日午前に党本部で道路特定財源を一般財源化する方向を改めて確認したことを語り、今後の方針として「ムダな道路をもう作る必要はない。30年以上も前から暫定的なものだと言って揮発油税という税金の取り方を行い、今も続いている。道路を作る仕組み自体を見直して、国民の皆さんにわかりやすく説明することが大事である」との見解を示した。
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