菅直人代表代行は28日夜、党本部で記者会見を開き、与党から提出された薬害肝炎対策法案の骨子案を「十分に評価し得るものである」との考えを表明するとともに、およそ350万人とも言われるウィルス性肝炎患者の救済が大目標であり、今後も与党との協議を通じて、これらの患者への治療費助成も同時に実現させたいとの考えを改めて強調した。
菅代表代行は、「原告の皆さんの骨身を削る活動、それを支えてきた弁護団の活動に、民主党も歩調を合わせて行ってきた。党内の正式な手続きは年明けを待ってからになるが、与党骨子案には原告団の主張がほぼ入っていると言うことを確認した」と述べた。そのうえで、「残された課題として、薬害以外の医原性の肝炎について、350万人といわれるウィルス性肝炎患者への治療費の助成などがある。薬害患者への助成のめどが付きつつある中で、同時にこれらの患者さんへの救済実現のために前進していくことが必要であり、望ましい。与党と協議をして是非とも実現したい」と、薬害以外のウィルス性肝炎患者らの救済も同時に実現したいとの考えを示した。
またこの日の会見には、山田正彦ネクスト厚生労働大臣、山井和則ネクスト厚生労働副大臣も同席した。
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