22日、民主党の佐藤謙一郎議員、鮫島宗明議員ら5名の野党議員は、BSE(牛海綿状脳症)問題に対する措置徹底を図るため、4野党共同の「伝染性海綿状脳症対策緊急措置法案」を衆院へ提出した。
提出後の会見で鮫島議員は、本案施行に要する費用として約3000億円を見込んでいるとし、その内訳を提示した。内訳では、廃用牛の引取り・保管牛肉や肉骨粉の買上げ金=約1000億円、生産農家・関連業者への助成金=約2000億円(生産者に約1000億円、製造・加工・流通・販売業者に800億円)となっている。
また鮫島議員は、「政府は中小企業金融公庫や商工中金などを通じて関連業者への助成を行おうとしているが、牛肉関連業そのものが構造不況であるため、助成を受けられていない」と現状を指摘した。佐藤議員は「与党は何でも予算措置ですませようとしているが、国民的議論を反映させ、農水委員会でも議論を深め、野党4党で連携して法案成立をめざしたい」とした。
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