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2008/01/09
首相はトップリーダーとしての強力なリーダーシップ不足 党首討論後に代表
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小沢一郎代表は9日午後、党首討論後に国会内で会見した。
福田首相との初の党首討論をどう受け止めるかとの問いには、「トータルで言えば、もう少し総理はリーダーシップを発揮してもらいたい」と注文をつけ、国民に与えられた大きな権限、権力をもっているからには、国民のためにリーダーシップを強力に発揮してもらいたいと指摘。また、「大事な基本の問題は官僚任せにしない方がいい」とも釘を刺した。
この点については、右肩上がりの平穏な時代であれば官僚まかせの政治でもやっていけないこともないとしたうえで、今日のような、次の時代への新しい秩序をグローバルなレベルで模索している変化の時代にあっては、「自立した国としての考え方や哲学をもっていかなければならない」と言及。「そのトップリーダーですから、リーダーシップを発揮してもらわないと、国民の政治行政への不信や不満は一層高まることになる」と語った。
また、年金問題を取り上げた理由を問われたのに対しては、「国民の皆さんが心配していることだから、政府として、もう少し総理がリーダーシップを発揮してやってほしいと求めた」と表明。国民の皆さんが一番不安に思い、政治行政への不満、不信に繋がっている身近なテーマを、「国民の生活が第一」との視点で取り上げたことを明らかにした。
新テロ特別措置法案の議論については、「お互いに勉強してもう一度やらなくてはならないと思っている。質問の趣旨がお分かりになっていないと思うところもあった」と分析。また、自衛隊派遣に関する憲法9条解釈をめぐる議論を福田首相が避け、ストレートに答弁していなかった印象があったとの記者からの指摘には、「あなたが感じた通りだと思う」と回答。あわせて、次の通常国会で自衛隊の海外派遣を可能にする一般法の検討に着手するとした政府の決定をどう見るかとの問いには、「私は基本法という呼び方をしている。それを制定すること自体がいけないわけではないが基本の考え方が示されないままにはつくれないと思う」と指摘。憲法を保管しながら、自衛隊を中心とした国際貢献のあり方を決めることになるからには、少なくとも自衛隊派遣の基本的な原則、ルールが示すことが前段であり、それが示されない以上、一般法は制定し得ないとの見方を示した。
さらに、明日10日告示される大阪府知事選挙については、地方選挙に違いないが、地方へも国政全般へも大きな影響を与えるとの認識を示し、「大阪府民の皆さんにも何とか理解をいただきたい。支持をもらいたいと思っている」と語った。同時に民主党が推薦する熊谷さだとし候補は、知事としては他の候補者と比べて適任であり、大阪の府民の皆さんの良識ある判断を期待したいとした。
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