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2008/01/11
新テロ法案採決で参院の意思を残すことができた 簗瀬参院国対委員長


 簗瀬進参議院国会対策委員長は11日午後、国会内で定例の会見を行い、同日開催された、参議院本会議での新テロ特措法案の採決について記者団に語った。

 はじめに、同日行なわれた、参議院本会議で与党提出の新テロ対策特措法案と民主党・新緑風会・日本提出のいわゆるテロ根絶法案に対するそれぞれの採決について言及し、「与党案を大差で否決したう上で、民主党案を可決することができた。国会の歴史の中で参議院の意思を残せたことは良かった」と振り返った。さらに可決された民主党案が賛成票120、反対票118という僅差であったことについて、「参議院の党三役をはじめ、国対が一丸となって努力した中での結果は臨時国会の締めくくりとしてふさわしい快挙であった」と感想を述べた。

 また、与党側が民主党の新テロ対策特措法案を参議院で否決したが、衆議院で否決しなかったことについて、「対案をもてあそぶな、と与党の幹事長は言っていたが、弄んでいるのはあなたの方だと言いたい。まさに与党の思惑の中で弄んでいると言わざるを得ない」と与党側の対応を厳しく批判した。

 さらに簗瀬参議院国対委員長は、今国会での国政調査権の活用について、「試行錯誤ではあったが、調査権を活性化させるためにも活用していく必要があるが、重要なのは国民世論の動向に大きく寄与すると考える」との見方を示すと同時に、「ただ文書提出を必要とする場合、調査権を使いづらい状況がある。現時点での霞ヶ関の官庁には文章の統一管理規定がないので我々にとって、利用価値の高いものになっていない」と現状の問題を指摘した。

 
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