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2008/01/16
暫定税率廃止に向け「ガソリン値下げ隊」始動
菅代表代行らが神奈川・桜木町駅前で街宣 |
党国民運動員会は16日、神奈川県で開催された民主党大会終了後、桜木町駅前においてガソリン税の暫定税率廃止を実現するため、仕事帰りや買い物客など約500人の聴衆の前で街頭演説を行った。
街頭演説には山岡賢次国対委員長、小沢鋭仁国民運動委員長、安住淳国対委員長代理、高山智司遊説局長、川内博史衆議院議員らをはじめ、多くの民主党議員が集結。そうしたなか、山岡国対委員長がマイクを握り、ガソリンや灯油などの税金を廃止し、皆さんの家計を助けるため「ガソリン値下げ隊」を昨日結成したと述べた。
さらに山岡委員長は、政府・自民党が景気回復を主張していることについて、「みんなはそうは思っていない。ごく一部の人たちが良いだけで、みんなの給料は下がっている」と現状を指摘。「そのため、年金や医療や介護などのしわ寄せが多くの人たちにのし掛かっている。これは政治の責任であり、一日も早く直していかなければならない」と政府・自民党の弱者切捨て政策がこの現状を招いたと批判した。
その上で山岡委員長は、国民の税金を皆さんにしっかりと行き渡るようにすることが国民生活の向上につながるとの考えを示し、「年金流用禁止法案」や「子ども手当」、「農業者戸別所得補償法案」など参議院選挙で民主党が国民の皆さんと約束したことは全て法案として提出したとアピール。
その極めつけはガソリン税を撤廃することであるとの認識を示し、暫定と言いながら35年もガソリン税を取り続け、与党・自民党はさらに今後10年もガソリン税を取ろうと考えている現状も訴え、批判した。山岡委員長は、「このままだと日本の明日はない。我々は体を張って国民の生活を守るために次の国会を闘い、ガソリン税を廃止する」と、訴えて締めくくった。
続いて、菅直人代表代行はマイクを受け取ると、清水寺で昨年の世相を表す漢字に「偽」が選ばれたことに言及し、「偽物はもっと前からあるが、昨年は偽物が表面に出てきた年であった。消えた年金問題や記録統合の公約破棄、薬害肝炎の資料請求についてのインチキがどんどん出てきた」と、参院選で民主党が躍進したことで与党の隠し事が次々に明らかになってきたと強調し、「今年は昨年の偽物に対して我々が本物にしていく年にする」と熱く訴えた。
また菅代行はガソリン税についても触れ、「30〜40年ほど昔はどろんこ道が多く、ガソリン税で道を作るということは良かったかもしれない。しかし役人が天下りをつくるために、30〜40年前に作った法律を未だに続けている。まさに日本の政治は国会で決めているのではなく、長い間官僚が決めたことを与党が丸呑みしている」と官僚の権力が肥大化していることと与党の体質に対して徹底的に批判した。
同時に菅代行は、「税金は役所で使い道を決めるのではなく、国民のために国会で決めればよい」と当たり前のことを当たり前にすると述べると同時に、「暫定と言いながら30〜40年も続く税率を廃止し、一般財源化することをぜひ民主党の手でやらせていただきたい」と決意を表し、マイクを収めた。
最後に川内「ガソリン値下げ隊」隊長の掛け声の下、暫定税率廃止でガソリン値下げに向けて「ガンバロー」三唱を行い、街宣を締めくくった。
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