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2008/01/29
つなぎ法案提出という与党の暴挙に 民主党議員徹底抗戦




 民主党は29日夜、衆議院本会議後、揮発油(ガソリン)税などの暫定税率の期限を5月末まで2カ月間延長する、いわゆる「つなぎ法案」を議員立法で提出するという暴挙に出た与党に対し、若手議員を中心に国会内で徹底抗戦した。

 同法案について与党は、参議院送付から60日経過すれば衆議院で再議決できる「60日ルール」を視野に、30日の衆議院通過を目論んでいる。そのため、法案提出後に衆議院議院運営委員会理事会において、「吊るしをおろして審議する」よう民主党に執拗に求めてきた。しかし、民主党は審議前から「出口ありき」の与党の暴挙を前に、国会を形骸化するものであるとして与党の要求を拒否、議運理事会を退席した。

 その経過について川端達夫議院運営委員会筆頭理事、仙谷由人同委員会理事が記者団を前に説明。国民のセーフティネット維持が目的だなどと繰り返す与党の厚顔無恥な暴論について、「むしろ自民党のためのセーフティネット」というのが実態であり、「究極の政権しがみつき法案だ」と怒りをあらわに、語気を強めて批判した。

 あわせて、与党側は審議を求めてはきているものの、法案そのものを一切示していないことも明らかにし、多くの与党議員でさえ、法案内容を垣間見ていないのではないかと仙谷議運理事は指摘した。そうした現状を踏まえ、イレギュラーな取り扱いどころか、無法地帯の産物であるとの見方を示した。

 川端議運筆頭理事、仙谷議運理事が退席後、与党側は委員長職権で本会議は本来行われない、定例日でない30日午後に本会議を開会することを決定。合わせて、つなぎ法案を総務、財務金融両委員会に付託することを与党単独で決定するという、重ねての暴挙に出た。

 こうした政府与党の暴挙を前に、民主党の若手議員団は国会内で抗議行動を行い、明くる30日も早朝から改めて徹底抗戦に打って出ることを確認し、一致団結して戦うことを誓い合った。
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