2008/02/06
補正予算案の審議、様々な成果あがった 会見で簗瀬参院国対委員長
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簗瀬進参議院国会対策委員長は6日午後の会見で、平成19年度補正予算案の審議について、与野党が逆転した参議院では、慣例にとらわれない様々な成果があがったとコメントした。
冒頭、参議院予算委員会で補正予算案の審議が同日終わり、委員会と本会議で否決されたため、衆参の議決が異なる結果を受けて、9年ぶりに予算についての両院協議会が開かれていると報告した。
続いて「自民党長期政権の中で作られた慣例を、一つひとつ打ち破っていく努力を続けている。今回もさまざまな成果が上がった」として、これまで衆議院との関係性の中で「衆議院の7掛け、8掛け」とされてきた審議日数や時間を、今回は衆議院を上回る時間を確保することができ、内容についても身のある質問を行えたと振り返った。
一方で、冬柴国土交通大臣が衆院予算委員会で行った答弁の誤りを参院予算委員会で認めて陳謝するなど、まったく説得力のない答弁が行われたことを指摘。質問しづらいようなやり方で資料を提示する不十分な対応が政府側に目立ったりしたことについては「しっかりと指摘しなければならない」とした。
人事に関しても、同日午前に採決された国家公務員の任命に関する同意人事について、衆議院が参議院に先行する慣行を打ち破って行われたと評価した。
また、衆参の閣法についての先議案件の扱いに関して、同日、「参議院先議は基本的に受けない。参議院はむしろ議員立法を中心にして、わが方の議員立法を参議院から出していくという方向」という一定の方針を国対で出したと報告。閣法も議員立法も対等であるとの観点から、閣法を先行するよりも、参議院で第一党である民主党の議員立法を先行させていくことが、参議院の現在の構成に見合った対応だという見解を示した。
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