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2008/02/07
新しい参院を作り、第一党としての自負を持って国会を運営していく 輿石参議院会長




 輿石東参議院議員会長は、7日午後記者会見を行い、参議院での新しいルールづくり、それに伴う税制関連法案をはじめとする今後の法案審議の見通しについて記者団に語った。

 冒頭、輿石参議院会長は、参議院のあり方として「参議院は衆議院のカーボンコピーと揶揄されることが多かったが、わが党が参議院第一党になったことでそうした歴史も終わったのではないか」との見方を表した。

 また、国会においては、重要な法案は20日間審議するといった慣習や参議院は衆議院の審議時間の7〜8割の審議を行うなど、暗黙のルールがあることを例に挙げ、「我々はその慣習を変え、補正予算は参議院で5日間、しっかり審議することができた。まさに新しい国会のルール、新しい参議院の形を我々が作っていく。参議院第一党の自負を持ちながらこれからの国会運営を行っていきたい」と所感を述べた。

 さらに、今後の参議院での予算関連法案をはじめとする審議の見通しについて、輿石参議院会長は、「我々は閣法でも議員立法でも良いものであれば通せば良いと考える。また修正して国民のために良いものになるのであればすればよい」との見解を示した。

 特にガソリン税の暫定税率維持を含む税制関連法案については、「修正と言っても何を修正したいのか。暫定税率を維持しないと言うことであれば十分協議に応じられる」と述べ、自公両党がわが党に対案提出を求めていることに対しても、「対案を提出するとしても恐らくこちらが考える(暫定税室を廃止するとする)修正の中身と同じようなものになるであろう」と述べ、自公が喜ぶ対案の内容にはならないとの認識を示した。

 自民党の大島国対委員長が、つなぎ法案での与野党合意にあたって徹底的に審議を行うとしたことを受けて、定例日以外での予備日や定時以降の審議もすべきであると発言したことに対して輿石参議院会長は、「明らかに目的を持っての発言であり、与党は何が何でも3月31日までに税制関連法案を成立させようとしているだけである」と審議時間だけをこなし、審議が十分尽くされたと体裁を取り繕おうとする与党の姑息な手段を批判した。
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