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2002/02/28
BSE新法成立に向け、渋谷、新橋で署名活動




 民主党は28日夕、東京・渋谷駅ハチ公前と新橋駅SL広場で、野党4党が国会に提出した「BSE緊急措置法案」の早期成立を求める街頭署名活動を行った。

 渋谷駅頭では、勤め帰りのサラリーマンなど、およそ500人が足を止めて訴えに耳を傾けた。まず羽田孜BSE対策本部長がマイクを握り、「消費者、流通関係者、生産者の皆さんが安心して牛肉を食べられるよう、野党4党でBSE新法を作り、国会に提出した」と報告。にもかかわらず、国会では与党が野党案という理由で審議を拒否していることを指摘し、「審議に到らせるため、全国での署名活動を展開し、与党を動かしたい」と熱心に聞き入る聴衆に訴えた。

 続いて演説に立った鳩山由紀夫代表は、BSE問題について、外務省と鈴木議員との関係に象徴される政官の癒着に原因があると指摘。また、BSE新法については「消費者が安心して牛肉を食べられるようにし、国の補償によって、酪農家や流通業者の方々を救済するもの」と説明し、「国民の圧倒的力で、審議を実現したい」と訴えた。

 新橋会場では、両会場をはしごした鳩山代表と羽田特別代表に、菅直人幹事長も加わって党のトップ3による豪華リレーが実現。思わぬ大演説会におよそ1000人が広場を埋め尽くして、熱弁に聞き入った。

 菅幹事長は、鈴木宗男氏の証人喚問問題で国会審議が止まっていることについて触れ、「予算案には1兆円のODA予算や北方四島支援予算も含まれており、鈴木問題は予算とけっして無関係ではない」として、証人喚問を逃れようとする与党の姿勢を厳しく非難した。

 最後に再びマイクを握った鳩山代表は、この日までに10万人以上の署名が集まったことを紹介。「皆さんの力を借りて、早く議論し、国の責任を明らかにして、食卓にのぼる牛肉を安全にしたい」と決意を語った。
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