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2000/02/02
「首相に教育論語る資格はない」〜鳩山代表が定例会見で
 民主党の鳩山代表は2日、党本部で開いた定例会見で、衆院定数削減法案が参院本会議で強行採決・可決されたことについて「前代未聞だ。参議院でも国会が機能を停止し、死んでしまった。とても残念に思う」と述べた。

 鳩山代表は、委員会審議まで省略し2日の本会議採決を強行したことについて「参議院自民党の中にも採決を遅らせてはどうかという意見があったそうだが、官邸の強硬路線が押し切った。なぜか。小沢一郎自由党党首の2月2日までにという言葉を忠実に守ったからだ。小渕さんと小沢さんの2人だけ、2党だけの約束をさも国民への公約であるかのように装い、国会を完全にハイジャックしてしまった」と改めて憤りを表明。

 さらに代表は、野党無視の自自公の姿勢をあげ、「小渕首相は教育改革、教育改革と言うが、平気で少数を切り捨てている。そんな人にいじめや不登校の問題を解決できるはずがない。少数意見に耳を傾けることこそ、教育問題を解決する根本だ。自民党のある幹部が私たち野党のことを“不登校児より悪い”と言ったとの報道があるが、そこには明らかに不登校児は悪いという前提がある。大人が良くて、子どもが悪いと決めつけている与党の人々に教育論などやってほしくない」と厳しく批判した。
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