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2008/02/21
道路特定財源という不透明な仕組みを改める決意を表明 菅代表代行




 菅直人代表代行は21日午後、党本部で行われた定例記者会見で道路特定財源問題について引続き徹底的に議論を展開していく方針を表明した。

 菅代表は、本日行われた予算委員会の道路特定財源をめぐる集中審議において、自身も民主党議員のトップバッターとして質疑に立ったことを報告。(1)道路建設の優先度、価格等計画を決定するうえで、道路特定財源という仕組みが不透明なかたちであるとの国民の声にどう答えるか(2)道路特定財源、ガソリン税などの暫定税率廃止を訴える民主党に対する道路、財政運営を含む地方の心配についてどう答えるか――の2つの問題について議論を展開したと説明した。

 (1)については、国土交通省による様々なムダづかいの実態に加え、59兆円に関しては財務省のチェックもなかったことが判明するなど、明確な積算根拠がないことが露呈したと指摘。建設道路の決め方等、財源ありきの中での使い方を改めていく必要性を述べた。

 (2)については、与党はじめ一部マスコミからも民主党に対案提出を求める声があることに言及。質疑の中で示した「特定財源の廃止」「暫定税率期限切れ」「地方の財源確保」「国の道路整備」「道路建設ルールの抜本見直し」の5項目が対案にあたるものであるとの認識を示した。そのうえで、「道路特定財源を前提にした構造そのものを壊して変えていく」として、民主党が主張する5項目によって、地方自治体の権限を拡大、国に対する陳情を行わなくとも自由に必要な道路をつくることが可能になると強調。今後さらに徹底的な議論を展開して行く方針を述べるとともに、民主党が求めた参考人招致に対して与党側が拒否したことに言及し、今後も両議長が求めた「徹底的な審議」を妨害するようなことがあれば、「それなりの対応をせざるをえない」と与党側の対応を牽制した。

 菅代表代行はまた、25日に行われる韓国大統領就任式に出席するため、民主党代表団の団長として訪韓することを報告。これは、先般韓国の李相得国会副議長(李明博新大統領の実兄)が次期大統領特使として小沢一郎代表を表敬訪問した際に招待があったのを受けたもの。「韓国は最も近い隣国であり、これまで以上にいい関係をつくり増進させていきたい」と述べ、この機会を大事に、両国の関係をさらに発展させていきたいとの思いを語った。
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