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2008/02/26
結果として隠蔽工作だったことは間違いない 鳩山幹事長、石破防衛相を指摘
 鳩山由紀夫幹事長は26日、党本部で、イージス艦と漁船との衝突事件に関連して、イージス艦の乗組員が漁船を確認したのが衝突の「2分前」ではなく「12分前」だったとの情報を石破防衛大臣が事故当夜に把握しながら、公表が翌20日夕まで遅れたことなど等に関して記者団から問われ、見解を示した。

 防衛省の隠蔽体質や誤った情報を公開するなどの不備等をどう見るかを問われたのに対して鳩山幹事長は、衆院安全保障委員会などで石破防衛相が「情報操作や隠蔽工作があれば、そのことに対して大きな責任を感じて、まさに出処進退に関わる判断を行う」と答弁していることに言及。その上で、「辞めろ辞めろと申し上げるのだけが野党のとる道ではないと思っている。ご自身の出処進退についてはご自身がしっかり判断をされるべきだと思う」との認識を示した。

 そうした考えのもとで鳩山幹事長は、今回の事件を受けて、国民の多くが「こういう体質で国の安全が守れるのか」と、自衛官の資質を問う声が高まっている現状を踏まえると、「(防衛大臣の)その責任は大変重い」と指摘。石破防衛相には再発防止、組織変革に尽力してもらうことは当然だが、「それなりのときにきちんとけじめをつけるべきではないかと思う」と語った。

 また、石破防衛相が「情報操作には当たらない」と言及している点については、「何を持って情報操作というのか、結果としては隠蔽工作であったことは間違いない」と指摘。大臣には早く情報が伝わっていながら、それを国民のみなさんには伝えていなかったというのは「結果としての情報操作と言われても仕方がない。その責任は当然果たされなければならない」と重ねて語った。
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