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2008/02/29
与党が強行採決すれば、両院議長あっせん案を与党が壊すも同然 簗瀬参院国対委員長
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簗瀬進参議院国会対策委員長は29日午後、国会内で定例の会見を行い、予算審議で緊迫する衆議院の状況や道路特定財源に関連する対案を提出したこと、石破防衛相への辞任を求める対応などについて、記者団に語った。
はじめに簗瀬参議院国対委員長は、同日与党側が多くの論点があるにも拘らず、一方的に衆議院予算委員会の審議を打ち切って、強行採決する構えを見せていることに対して、「予算委員会で道路、年金、イージス艦事故の問題など、自民党の様々な問題点が浮き彫りにされている。大変許せない暴挙である」と、与党側の問答無用の態度を批判するとともに、「もっと予算委員会での審議を尽くさなければならない。力ずくで採決しようとするのは民主主義に逆行する暴挙である」と切り捨てた。また仮にこのような与党の暴挙が行われた場合は、衆議院において本会議や各委員会に出席しないことが確認されたことを明らかにした。
次に簗瀬参議院国対委員長は、同日午後に道路特定財源への対案との位置づけである、「道路特定財源制度改革関連3法案」を提出することになったと報告した。「道路特定財源制度改革法案」は、暫定税率を廃止し、道路特定財源を一般財源化すること、国の直轄事業の地方負担金廃止を盛り込んだものと説明し、「所得税法一部改正案」と「租税特別措置法改正案」は税制法案でガソリン税をはじめとする暫定税率など、年度内に期限を迎えるものとそうでないものに分け、それぞれ提出すると説明。これらの法案の取扱いについて簗瀬参議院国対委員長は、「適時、迅速に国対連絡会を開きながら法案の進め方について議論していく」と方針を示した。
また、同日予算委員会での石破防衛相の答弁について、「防衛省の秘密主義というか隠ぺい工作好きというか、大変問題を抱えたところであると実感した」との感想を述べると同時に、「防衛省ぐるみの罪証隠滅活動を大臣自らが率先していることについての責任は極めて大きい」と厳しく批判した。
さらに、同日衆議院本会議で強行採決が行なわれた場合、参議院としての対応を問われ、「完全不正常の状況に参議院に来るので、直ちに本会議や予算委員会をスタートすることはあり得ない。またそうあってはならない」と厳しい姿勢で臨む考えを示した。
加えて、「先に述べたように様々な論点を残した状況で与党側が強行採決を行えば、両院議長のあっせん案の前提を与党自らが壊したと判断せざるを得ない」との見解を示した。
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