2008/03/04
委員長の職権盾にした「政治的パフォーマンス」は暴挙だと怒りを表明 簗瀬参院国対委員長
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簗瀬進参議院国会対策委員長は4日午前、国会内で緊急記者会見を行い、自民党鴻池委員長の職権により予算委員会が立てられたことに言及、「常軌を逸した暴挙である」と、自公両党の対応を批判した。
はじめに、委員長職権により予算委員会が立てられるまでの間の経緯を報告。3日午前の議員運営委員会の理事懇談会においては予算委員会開会について一切話がなかったにも係らず、同日午後に行われた国対委員長会談で自民党鈴木国対委員長が突然話を持ち出したとして、「理事懇の話題でないことを無通告で話し合う究極の不意打ちである」と怒りをあらわにした。
また、職権で委員会を立てたとしても、民主党が過半数を握る参議院予算委員会においてはそもそも成立しない状況を改めて説明し、国会テレビで「予算委員会」と称して中継されている映像が「委員会」に該当しないことを強調。そのうえで、大臣はじめ自公議員が集まる中、民主党議員らが不在の映像を流すことで、国民に対して「議会を空転させているのは民主党であり自分たちはまじめに取り組んでいる」と、事実を湾曲させて自己を正当化するアピールを目論む自公両党の姿勢を厳しく批判した。
簗瀬国対委員長は、この行為によって両院議長あっせん案の第1項目「徹底した審議を尽くすこと」が「参議院においても破られた」と不快感をにじませ、この委員会立ては「政治的思惑のみのパフォーマンスである」と指弾。今後の審議に応じる条件については「考える余地もなくなった」と述べ、現時点では審議再開の目途は立たないとの見解を示した。
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