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2008/03/06
日銀総裁の同意人事に関する責任は与党にある 輿石参議院会長




 輿石東参議院議員会長は6日午後、国会内で記者会見を行い、日銀総裁人事の民主党としての対応について記者団に語った。

 冒頭、与党が明日7日に、日銀総裁人事の提示を衆参両院の議院運営委員会代表者会議に対して行う予定であることについて、「明日提示できるかどうかわからないが、誰が提示されるのか判断し、我々が人事について同意するかどうかは、週明けの議論になるだろう」との見通しを示した。

 また、輿石参議院会長は、福井日銀総裁の任期が19日に迫っている中での与党側からの提示に対して、「やっと提示されるのか」との感想を述べるとともに、「この同意人事を政局にすることや、国会を混乱させるつもりは毛頭ない」と人物本位で人事案について議論し、党としての結論を出すことを改めて明言した。

 さらに、与党側が主張する、民主党の同意人事の判断いかんで総裁ポストに空白期間ができる可能性があるとの考えに対して、輿石参議院会長は、「我々は与党がもっと早く総裁人事を提示すればよいと主張してきた。ぎりぎりに提示されて責任を押し付けられても困る話だ。勿論、党として提示された人事案については責任を持って判断する」とあくまでも、混乱が生じる原因は任命権を持つ与党側にあるとの認識を示した。

 加えて、輿石参議院会長は、「逆に言えば、それだけ日本の景気が混乱している証左である」と政府・与党の経済無策を指摘した。
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