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2008/03/11
日銀「武藤総裁」に不同意 役員会で党議決定


 民主党は11日夕、党本部で役員会を開き、政府が提示した日銀正副総裁案について対応を協議、武藤敏郎・日銀副総裁(元財務事務次官)の総裁昇格と伊藤隆敏・東大大学院教授(元副財務官)の副総裁就任に不同意、白川方明・京大大学院教授(元日銀理事)の副総裁就任に同意することを党議として決定した。19日の任期切れまで政府に再考の時間を与えるため、12日に衆参両院の本会議で議決するよう与党に求める。

 武藤氏の不同意は(1)財務省そのものの人物であり、日銀の独立性を担保できない(2)バブル経済、超低金利政策に対する反省がみられない――などの理由による。伊藤氏については、いわゆる小泉改革の旗振り役を務め、通貨の価値を守る日銀の副総裁としてふさわしくない――と判断した。白川氏への同意は、日銀プロパーとして活躍してきたことを評価した。

 日銀人事への対応は、小沢一郎代表、菅直人、輿石東両代表代行、鳩山由紀夫幹事長、山岡賢次国会対策委員長の協議で、小沢代表が提案して全員が同意、直ちに国会対策役員連絡会で決定して、役員会で全会一致により党議決定した。

 
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