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2008/03/25
ゼロ回答、逃げの一手と非難 鳩山幹事長が質問主意書への回答で


 鳩山由紀夫幹事長は25日午前党本部で、記者団に、先に提出した憲法59条に関する質問主意書への政府の回答についてコメントした。

 質問主意書では、衆議院で可決された政府提出法案の一部を取り出した内容の法案(議員立法)が参議院で可決された場合、憲法59条に定める、衆参での議決が異なった場合に当たるかを質した。対案の可決を修正・否決として扱う、いわゆる「みなし否決」に関して、問いただした形。

 それに対して政府回答は「お尋ねは衆議院と参議院との関係に関する事項であり、また、議員の提案に係る法律案に関する事項であるので、政府としてお答えすることは差し控えたい」と回答そのものを拒否している。

 鳩山幹事長は「ゼロ回答、逃げの一手」と非難。「国民の暮らしに重大な影響を及ぼしかねない日切れ法案を、参議院で可決しようと考えた」とも述べ、揮発油(ガソリン)税の暫定税率維持を盛り込み衆議院で可決した政府の租税特別措置法改正案に対し、民主党は改正案から道路特定財源以外の部分を抜き出し、4月1日以降も現行税率を適用する法案を参議院に提出していることを明らかにした。しかし、対案の可決を修正・否決として扱われた場合、政府の改正案は衆院で3分の2以上の賛成で再可決されることになるとの認識を示し、強行採決されてしまうことになるとして、「参議院に提出した法案の可決するわけにはいかないと明言した。

 さらに、「政府与党がなぜこのようなことをするのか信じられない」と強く批判、「国民無視の与党でいいのか訴えたい」とした。

 その上で、与党との道路特定財源をめぐる協議には「拒むつもりは全くない」として、協議そのものは継続することとした。

 質問主意書は、14日に提出、25日午前に回答があった。
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